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2026.07.06 update
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  1. 1
    夏帆
    村上春樹 新潮社
    ¥2860
  2. 2
    NHK3か月でマスターするギター
    ドクターキャピタル/講師
    NHK出版/編集
    NHK出版
    ¥1760
  3. 3
    80代になるとたいていボケるか死ぬ。
    林真理子 幻冬舎
    ¥1034
  4. 4
    目が
    背筋 ポプラ社
    ¥715
  5. 5
    科学的に証明されたすごい習慣大百科
    堀田秀吾 SBクリエイティブ
    ¥1760
西館6階 くまざわ書店
スタッフおすすめ
#台所のあるところ
原田ひ香/著 1800円 文藝春秋

#台所のあるところ

人は幸せを求め続けるものなんだろう。今いる環境に諦めや慣れを感じても、それが自分の人生だと思っていても、より幸せになろうと手を伸ばす。けれど、今いる安定した場所から飛び出すには大人になりすぎた。失いたくないものがありすぎた。台所は、自分の元通りをそこにとどめている。帰る場所あってこそ、変化を恐れず外へ踏み出せる。

仲良くなりたい人をまずは食事に誘うように、ごはんの周りでは人と繋がれる。記憶と味も結びつく。ひとつひとつの短編に、共感と自戒と湯気の立つご飯のような温かさが詰まっている。

六つの短編のうち、【毎日、揚げもの】は4人の子をもつシングルマザーの話。長女の遥花が高校生で思春期真っ只中。双子の姉妹に登校拒否の末息子。花絵がお酒を煽りながら苛立ちも飲み込み家事をする気持ちが、とてもわかる。言葉足らずな遥花と花絵のすれ違いを見ていると、人の相性とは血のつながりを慮ってはくれないものだと考えさせられる。わかるだろうと放っておいた大切なことほど、伝えなかった後悔は大きくなる。

どの台所も温かく楽しく、のぞいている背徳感でワクワクもする。みーんな、幸せにいられたらいいのに、なんて考えてしまう。